地獄

　温もりを求めても誰からも応答は無く　
　独り寒さに震える極寒地獄
　
　カップルを見ると
　ジェラシーの炎に
　己の身を焦がす灼熱地獄
　
　三十路を過ぎても未だに独り身なのかと
　親戚や周囲の嘲笑を含んだ冷たい視線が
　鋭く突き刺さる針山地獄

　
　
　独り身の辛さは地獄にも似ているのですね
　
　

眠い

”春眠暁を覚えず”などと言いますが
ウトウトしつつ
クセのようになっている自分のため息で
目を覚ます今日この頃です

超人

僕が超人だったならば
額に”肉”や”米”という文字ではなく
”悲”という字が浮かんでくるような気がします

桜

散りゆく桜が
雪吹雪に見えました
おそらく僕の心が
まだ、冬のままで
こごえているからなのでしょう

同級生

職場の遊園地に
同級生が遊びに来ていたのですが
何も知らずに、しばらくの間、
彼の美人の奥さんの方ばかりを見ていて
彼の存在に気がつきませんでした

ほととぎす

「鳴かぬなら鳴かせてみようホトトギス」

と剥製のホトトギスの前で呟いているような、そんな感じ

泣くのは僕の方だったりします（涙

花

パッと散る桜の潔さより
色あせて、変色しながらも
木にしがみつこうとする木蓮の
その必死さに共感を覚えます

地獄耳

カップルの幸せそうな笑い声は
10mくらい離れていても
騒音の様に僕の耳に響きます

空の色

暖かな春の日差し
空は雲一つ無い青

空の色にあわせて
僕の心は”ブルー”

カラオケ

　カラオケに行き
　一緒に歌う人がいなかったので
　「今夜はブギー・バック」を
　独りで歌ったことがあります

　「よくない　コレ？　コレ　よくない？」

　
　って、よいわけ、ありません！

蜘蛛の糸

　気が付くと、僕のすね毛の中で
　クモがもがいていました

　もちろん心優しき僕は助けました。
　そのうち、空から蜘蛛の糸が降りてきて
　僕を独り身地獄から
　救ってくれることでしょう

ピラフ

ピラフの中から
器用によけられる
グリーンピースを見て
奇妙な親近感を覚える
今日この頃です

人生ゲーム

　子供の頃、人生ゲームで遊ぶと
　いつも子沢山な家庭でした

　今の境遇はその反動かしらん
　などということを真剣に考えている
　三十路独身の武です

独り遊び

　退屈だったので
　独りでババ抜きをしました


　
　・・・とてもつまらなくて、
　３回やったら飽きてしまいました

小指

今時「オレのコレがさぁ」と言いながら
小指を立てた同僚の
その指をギュッとつかんで
思い切りへし折ってみたいと思った
三十路独身の武です

部屋

「今度、僕の家に遊びにおいでよ」
と仲間に言ったら
「じゃあ、カナリアを連れていかなくちゃ」
と言われました。

そんなに僕の家の匂いは
やばそうな印象なのでしょうか？

なぜ？

性犯罪の話題になると
職場の人の目が一斉に僕に向かうのは何故でしょう？

開花

「今年は桜の開花が遅そうだね」と言ったら
「武さんの春の訪れはもっと遅そうですね」
と職場の小娘に言われました。


グーでみぞおちを狙ってもいいですか（涙

寒いというので

職場の娘さんが「今日は寒い」と言っていたので
熱い視線で見つめてあげました。

何かに怯えたような表情で
ブルブルと震えていたのは何故なのでしょうか？

占い

　占いの本に「双子座のＡ型は浮気性」と書いてありました。
　
　浮気どころか、三十路を過ぎて本気の相手すらいないのですけど
　そういう人は占いすらしてはいけないのでしょうか？